かかりつけ医とは

かかりつけ医、家庭医、プライマリケア、等で表現されていますが、特に制度的に決まったものはありません。概ね同じ内容です。
プライマリケアの理念ということを中心に説明させていただきます。

Ⅰ.プライマリケアの活動エリアは、一次医療圏になります。

プライマリケアの対象とする地域は、市町村単位の一次医療圏になります。
1次医療圏とは住民の生活に密着した医療サービスを提供する区域です。
かかりつけ医への外来受診需要を基準にします。
それより広い医療圏を、二次医療圏、三次医療圏と言います。より高度、特殊な医療を提供します。二次医療圏、三次医療圏は、それぞれに、病床数は医療計画にて規定されています。

Ⅱ.プライマリケアは、臨床医学と公衆衛生の交差点に位置します。

その中で、プライマリケア医、かかりつけ医の役割は、臨床医学と公衆衛生の重なる領域になります。
臨床医学は、当然ながら患者さんを対象として、個々人を診療検査して診断治療します。
その活動の場は、病院診療所、施設中心になります。

公衆衛生は、耳慣れない言葉かもしれませんが、保健所をイメージしていただくと分かりやすいと思います。
公衆衛生の対象は、健康な人含めた全ての人々で、そして、集団を対象にします。
従いまして、活動の場は地域職域で、その担い手は、行政、住民、NPOです。
そして、統計調査を駆使し、予防が主な働きです。

プライマリケア、かかりつけ医は、その交差点に位置します。
患者さんを診ると同時に、周辺地域の健康な方々も対象にします。
そして、患者さん個人のみでなく、患者さんのご家族、近隣の方々、職場単位の関わりも生まれます。※⑴
必然的に、施設の外、在宅での関わりも生まれ、また、多職種の連携チームワークで対応します。病気の診断治療も、診療所と診療所の診診連携、病院との病診連携で診断治療を行います。※⑶
長期的継続的に、処方し、生活習慣の見守り等を通して、予防的対応も行います。※⑵

Ⅲ.プライマリケアは、出会いの交差点でもあります。

そして、対象とする疾患は、専門の疾患のみでなく、日常病、コモンディジーズ、を対象にします。
日常病、コモンディジーズとは、頻度の多い疾患です。
大病院は、頻度の稀な特殊な疾患もカバーできるところが、専門性を高めています。
その逆で、よくある疾患が対象になります。
数日で治る、急性疾患、アキュートな疾患、そして、長期化する慢性疾患、クロニックな疾患。
その中間の、亜急性、サブアキュートな疾患と、頻度の高い疾患を事相で分類します。

そして必然的に患者さんとの関わりが長くなります。開業が1995年ですから、当初からおいでになっておられる方は、30年以上受診されています。当時、60歳の方は、現在90歳代になられます。患者様の更年期、高齢化含めた、ライフサイクルに伴う問題も加わります。※⑷

そして、開業以来当院のモットーとして、「ていねい、親身、誠実」をあげています。未熟な点が多々あるかと思いますが、それを忘れずに、そのように努めたいと願って参りました。※⑸

その心情は、一期一会、袖擦り合うも他生の縁、と言う言葉に集約できます。※⑹
これからも、宜しくお願い申し上げます。

(※プライマリケアを現す5つの理念として、ACCCA⑴近接性Accessibility、⑵包括性Comprehensiveness、⑶協調性Coordination、⑷継続性Continuity、⑸責任性Accountability、又は、ACCCC近接性、包括性、協調性、継続性、⑹文脈性Context、があげられます。それを当院の観点からまとめてみました)
   2023.11.14



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